今はやりの人材紹介のしくみ

さんちゃご

2008年03月05日 23:52

この本を読んだのは、そう、たしか
「年内に絶対に仕事を辞めてやるうっ!!!」と固く自分に誓ったあの夏。
サービス業の私は3回あったビーチパーティーにも2回あったコンパにも行けず、夏をみすみす通り過ごしてしまし、悔し涙を隠れて流していたわけです。


「二度とサービス業なんかやらねー!!!」と憤ったのはいい物の、求人情報を観ても派遣やら契約やらしか見当たらない。


「はて?人材紹介とは、人材派遣とは一体何ぞや???」
と思ったのがきっかけで読んだのがこの本。


人材コンサルタントに騙されるな!/山本直治/PHP新書

おもしろかったですよー。
「人材ビジネスがどうやって利益を上げているのか、将来性はあるのか?どういう仕組みになっているのか?」
がまるごとわかりました。

まー、タイトルは衝撃的ですけどね、著者に悪意はありませんよ。
「売れるため」のタイトルであって、(きっと編集者がつけたんでしょう)中身はいたってわかりやすく親切です。
それにわたしの疑問に対する答えが、いや、それ以上のものがこの本の中にはありましたよ。

それに、疑わしいと常々思っていた転職サイトがなぜあんなに親切なのかも解決!
派遣で働く人々は、ほんとうに、「アタマ イクラ」なんですね~。紹介して就職させるほど売り上げが上がるっていう・・・。

わたし、もっと「人材育成」してて、社会貢献してる業界なんだっていうイメージがあったんですけど。
変わりましたねー。イメージ急落

大企業相手に人身売買してるところっていう認識に落ち着きました。

人材紹介会社のキャリアコンサルタントの話もうのみにするのはやめようと誓いました。
疑い深い私はさらに輪をかけて疑い深く、そして慎重に。

まぁ、彼らも商売ですから、いい加減な仕事して悪評が立つのもいやでしょうから、その辺はきっちり仕事するんでしょうけど、なーんか自分の人生が商売道具にされてるみたいでやだ。

この新しい業界で働いている方々の実態なんかものぞけたりして、おもしろかったです。



☆目次☆
第一章 人材紹介会社って何?
第二章 人材紹介会社に対する誤解と真実
第三章 人材紹介業会生息日記
第四章 人材紹介会社の光と影
第五章 新説 人材紹介会社の選び方
第六章 人材紹介会社 「我が世の春」の終りは来るか

☆あとがきの書き出し☆
「業界歴たった二年のコンサルタント風情が、『人材紹介会社を斬る!』みたいな本を書いているらしい。ケシカラン」
 本書に対し、業界の重鎮からそんな酷評が来るのではないかと、私は正直覚悟している。・・・

☆著者プロフィール☆
やまもとなおはる

1974年長野県生まれ。中央大学法学部卒業、(中略)国家公務員を退職。(中略)中堅の人材サーチ会社の人材コンサルタントを経て、現在、ロード・インターナショナル株式会社シニアコンサルタント。(以下略)


2007年7月27日 第一版第一刷

全234ページ


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